ストレスと腸内菌の関係性

現代に生きる私たちは、日々ストレスを感じて生きています。 インターネットが普及した今、SNSが新たなコミュニケーション・ツールとなっていて非常に便利ではありますが、その一方で、ストレスを余計に生み出しているのです。 昨今、芸能人がSNS疲れで自身のアカウントを削除したり、休止したりするのは、ネット上での人間関係がストレスをもたらすことの証明にもなります。

腸内菌の働きが悪いとストレスを感じる?

実は、腸内菌とストレスは深い因果関係があります。 つまり、腸内菌の状態がどのようなものであるかが、ヒトのストレスを軽減したり増大させたりするのです。 腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌が勢力争いをして共存しているのですが、悪玉菌が繁殖し過ぎてしまうと、腸内は荒れてしまいます。 悪玉菌は便秘を引き起こしたり、腸内で有害な毒素を作り出すので、それにより腸の機能が低下してしまうのです。 健康な腸内環境であれば、腸内菌がセロトニンの前駆体を作ります。 セロトニンとは、脳で作られる神経伝達物質のことで、このセロニンが脳で作られて分泌されると、ヒトは精神的安定感を取り戻し、ストレスに対抗できます。 しかし、このセロトニンのもととなるもの=前駆体は、腸内菌によって作られるのです。 ですので、悪玉菌が繁殖して荒れている腸内では、腸内菌全体の働きが悪く、腸内でセロトニンの前駆体が作られにくくなっているため、ストレスに負けてしまうのです。

ストレスが腸内菌を減少させる

項で、腸内菌の働きが悪いとストレスへの抵抗力が弱まることをお伝えしましたが、実は、逆の現象も起こります。 つまり、ストレスを長期に渡って受け続けると、腸内菌の減少につながり、腸内が荒れてしまうのです。 これを裏付けるものとして、国内で行われた調査結果があります。 それは、自衛隊のレンジャー部隊の隊員を対象にした調査なのですが、訓練に出ていた期間中の腸内菌と、平常時の腸内菌の状態を比較したというものです。 訓練に出ていた2週間の間、腸内菌はどんどん減少し、挙句の果てには、80歳くらいの老人と同等の腸内菌の数まで減少したそうです。 つまり、厳しい訓練に出ていた期間中、尋常ではないほどのストレスがかかったために、腸内菌が減少してしまったわけです。 しかも、腸には悪玉菌が多く、腸内菌が減少した上に内容も悪かったのです。

ストレスを緩和するために必要なこと

これまでのお話しで、腸内菌とストレスの因果関係が理解できたのではないでしょうか? 腸内菌が減少するとストレスへの抵抗力が弱くなり、また、ストレスがかかると腸内菌が減少してしまうのです。 ですから、腸内環境をよい状態に保つためには、ストレスフリーな生活が必要すし、ストレスのない生活がより良い腸内環境を作るということです。